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気掛かりな百日咳

伊東市内で百日咳数例。

乳児期に三種混合(DPT)または四種混合(DPT-IPV)ワクチンの接種を4回受けることで、重症化しやすい乳児期~幼児期の感染を防ぐことができますが、5年ほど経つと効果が薄れていきます。

海外では、小学校入学前や思春期に追加接種をすることで思春期の流行と乳児の感染を予防(きょうだい間感染を予防)していますが、日本での追加接種は百日咳を含まないDTワクチンで行われているため、学童期の百日咳が問題になっています。

 百日咳と診断したDrは、管轄保健所に必ず報告をするきまりになっています。

2/中旬に市内で1例、他院から小学生さんの報告がありましたが、3月に入り重症1例を含み、小学生を中心に咳で受診するケースが増えてきました。

乳幼児さんは四種混合4回終わっていますか?

百日咳を予防するワクチンを接種できるのは生後3か月から。
3回の接種を終えるのはおよそ生後6か月。

特に感染を避けたい時期です。

四種混合(DPT-IPV)… DPT + IPV : 不活化ポリオ 接種中の子
四種混合(DPT-IPV)… DPT + IPV : 不活化ポリオ 接種中の子
三種混合(DPT)… D : ジフテリア/ P : 百日咳/ T : 破傷風 の子
三種混合(DPT)… D : ジフテリア/ P : 百日咳/ T : 破傷風 の子

接種済の小学生さんの症状は軽く乳児さんは重い

ちゃんと接種をうけた就学児さんも、百日咳の予防効果が接種後5~10年ほどで減弱してくると感染の可能性がありますが、予防接種効果で典型的な症状にならず、症状も軽微なことがあります。

そうなると流行の情報がないと気づきにくいですよね。

 

RSウイルス感染症など、幼児さんには「ちょっと咳が目立つ風邪」でも、乳児さんにうつると重症になりやすく入院するケースがあるように、乳児さんが百日咳になると、とても呼吸は苦しく、顔色が悪くなったり、呼吸を止めてしまったり、月齢が浅いほど命にかかわります。

 

潜伏期間は10日前後。

百日咳に効果がある抗生剤で適正に治療をしないと、2~3週間人にうつします。

診断された場合は5日間の抗生剤治療を終えるまでは登園登校は出席停止になります。

お願い

  • 咳こみのあるベビーちゃんは早めの受診をお勧めします
  • 特に顔色が悪くなるような咳はすぐに受診をしてください
  • 最初のうちは風邪症状。2週間咳が続いている、次第にひどくなる場合は、花粉のせいと思い込まずに診せてください
  • 百日咳の注意喚起があった学校の通学児さん、お友達が百日咳だった、など、身近に感染者がいる場合は受付時に教えてください
  • DPT-IPVの接種を受けていないベビーちゃんの学校行事への参加はお勧めできません

クリニックでは、咳が目立つケースではマスクの着用をお願いしています。

ご用意がない場合には薬局さんでお買い求めいただくお願いをすることもあります。

未就園さんでも上手にマスクができる子もいれば、難しい子もいます。

マスクの苦手なお子さんは診察までお車や空間を分けたお部屋でお待ちいただくようにしています。

※発熱・発疹などの症状にも一年を通して同様の対応をしています。

 

また、月齢の浅いベビーちゃん、特に首がすわらない時期のベビーちゃんは、診察までお車やカーテンで仕切れる畳のコーナーや処置室のベッドなど、空間を分けたお部屋でお待ちいただくことができます。

 

受診の際には予防接種履歴確認のため母子手帳をお持ちください。