今週「デジリハ」体験をしてきました。
近年、デジタルアートにふれられるスポットが増え、屋内パークのアトラクション、こども病院の待合ロビー、数年前に行った博物館の企画展では、通路を歩くと水たまりに輪ができるデジアートなど、意図せず出会うようにもなってきました。
でもそのどれとも違う「デジリハ」。
をお話しする前に…
夏に参加した「水族館を作ろう」では、アプリを使って、iPadで自分が描いた魚を読み取ることで、大きなスクリーンに画面いっぱいにみんなが描いた魚が泳いだり、iPadで色をテーマに撮り集めた写真を使ってステンドグラスを作り上げるなどの体験を、たくさんの子どもたちと共有しました。
タブレットを使う。
ひとりの楽しみになりがちなツールでありながら、撮影マナーにもふれながら、たくさんの子どもたちが五感を使って楽しむ光景はとても新鮮でした。
今月参加した介護ロボットフォーラムではmotion training systemを体験しました。
体を動かしたり声を出すとmotionセンサーが感知して、モニター上の「窓ふき」や「的あて」など色々な動作を「リハビリ」や「運動」と意識せずにできるプログラムでした。
Ns.Murakamiは窓ふきを、Dr.Murakamiは的あてを体験。体を左右にねじったり振ったり、肩を上げたり下げたり、夢中になるほどに体を使いましたが、立っていても座っていても出来るし、周囲の応援や指示にもセンサーが反応するので、みんなで声を出すことにもつながる工夫がありました。
さて、今回の「デジリハ」。
イベントやそのキッズスペースをプロデュースしたubdobeさんが、叩くジャンプするなどのシンプルな動きを子どもたちが楽しむ姿にヒントを得て、デジタルアートをリハビリに取り入れるプロジェクトが始まったと言います。
国内でリハビリを必要としている推定25万人の子どもたちに
心が動くと体も動く
やりたい!とモチベーションのあがるリハビリ
を提案提供しているメンバーに「こども」が入っていることに魅力を感じました。
子ども向けのプログラミング教室が(都会では)増えていますが、ubdobeさんの魅力的なところは、
- キッズプログラマー(プラグラミング教室でデジアートを学ぶ子ども)
- プレイヤー(リハビリを受けている子ども)
がタッチポイントを持ち「好き楽しい」を共有する中で、どんな動きを取り入れたらリハビリにつながるのか、好きな歌好きなもの好きな色は?を知り子ども会議で何ができるかを考える、そこに
- エンジニア(医療や施設の専門職)
のサポートがあり、プログラミングやリハビリについて学びと実践の場を提供しているところにありました。しっかり心のバリアフリー なんだけど、そんな言葉わざわざいるかなって思いながらお話を伺いました。
腕肩を動かして数字のところで手を握ると一粒一粒ぶどうに。
位置を合わせてから握らないとぶどうにならないし、時間がかかると数字に戻ってしまうのでぶどうを完成するには丁寧さとスピードも必要。
手の平をかざすと心地よい音を立てて宝石が落ちてくる。
すくいあげるように上に手をあげると宝石が下からわいてくる。
車椅子から身を乗り出すように精いっぱい腕をのばしてスクリーンをタッチする子ども、泣いて嫌がっていたリハビリを「もっとやりたい」と笑顔で取り組む子ども、「障がい」という言葉を否定的に使っていた小学生の息子をLabに通わせたお母さん、その男の子がリハビリを嫌がるプレイヤーのために考えている顔や出来上がったデジリハに取り組むプレイヤーの反応を見た顔、ubdobeの皆さんの様子がまた魅力的でした。